水引をよく見てみると、デザインが違ったり色がまちまちだったりしてたくさんの水引があるなーっという思いを抱いたことはありませんか。デザイン装飾は自由に作ることや選ぶことができますが、御祝儀袋やのしに付ける水引に関しては、実はいくつかのルールがあるんです。

ここでは、紙縒りの本数についての基本的ルールをご紹介します。

 紙縒り（こより）とは、和紙を細長く裂いたものをより合わせて紐状にしたもので、その紙縒りに糊を引いて色付けや箔加工を施したものが水引となります。その紙縒りを何本重ねて水引を作るか、水引の利用シーンによってはここが大事なところです。

まず始めに、水引を結ぶ際には「奇数の本数」で行う事が基本となっています。これは古代中国のある一説（陰陽説）から、奇数は陽数として偶数よりも良いとされていた事が影響していると言われています。また他のある一説（五行説）からは、水引を束ねる基本の本数は５本とされています。３本の水引については、基本の５本を簡略化したものです。

使うシーンで見分けるならば、基本本数である５本の場合は主に快気祝いや香典返し、７本の場合は出産内祝い、１０本の場合は結婚にまつわる際に使われる事が多いです。

普段生活していると、どこかでいつか関わり合うことになる水引。そんな水引の色について基本的なルールを知っておくことは大切な事柄の一つですので、ぜひ参考にされてみてください。その他の基本的ルールについても、別ページでご紹介しています。